山形県大江町で搬出デモ

 片道6時間以上を要しましたが、山形県大江町に伺いました(平成27年10月2日~4日)。大江町も森林面積が町の90%を超える山国です。地元周辺では薪の需要が増えているそうで、特に燃焼時間の長い広葉樹の価値が高いようです。乾燥させ薪の形にすると1m3が2万円で売れ、岩手県まで運ぶと3万円にもなるとかで、地元の方々のやる気と元気には驚くとともに、当然とも思われました。

 

 初日(10月2日)は、移動と下見程度で終ってしまい、夜は山中の温泉に浸かった後、麓まで降りて小宴会で寛ぎました。その後、山中に戻り、廃校となった小学校を改修した宿泊施設(やまさぁーべ)に泊まりました。「やまさぁーべ」は方言で、「山さ行くべ」だそうです。山が生活の基盤であった昔が感じられます。

 

 2日目(10月3日)は朝から機材の設置に努め、地元の若者会の協力も戴きましたが、頭をひねる難所が多く、完了しないまま、午後の講演会に向いました。講演会は麓の「やすらぎ会館」で行われ、会場前の広場には薪ストーブの展示や、薪わりコーナが設けられ、参加者は60名を超えました。参加者の質疑も活発で、「町の方々は口が重い」と聞かされていたので、少しビックリしました。夜の大宴会も盛況で、夜中の2時頃まで若者の議論(?)する声が響きました。

 

 最終日(10月4日)、当然、早朝前から機材の設置完了に努力し、朝9時には見学者が来て、クロスプレイでしたが30名を超える方々に見学戴くことができました。搬送距離は70mほどでしたが、傾斜30度の斜面を40m下った後、90度方向転換してから20m平進し、林道に降りる崖をさらに下り、材が林道に軟着陸する様子は、操縦者としても感激でした。地元テレビの取材を受け、少し照れくさい

ものの、晴れやかな気持ちになりました