マッシュプーリーに関する機材
ここでは、「マッシュプーリー」に関する機材を列挙します。
1.基本マッシュプーリー
メインロープを上向きに支持するためのマッシュ
プーリー。フルスペック仕様では、10m間隔程度に
基本マッシュプーリーを設置します。
マッシュキャップを用いた単純なシステムでも、
上向きの支持が必要な場所にスポット的に設置
します(トラブル防止、基本マッシュプーリー、参照)。
2.下引きマッシュプーリー
谷地形(凹地形)において、メインロープを地面に
平行に張るためには、メインロープを下向きに引っ
張る必要があります。下引き機能が付加された
マッシュプーリーです。
マッシュキャップを用いた単純なシステムでも、下向きの支持が必要な場所にスポット的に設置します。特に、下げ荷物で、急斜面から水平に地形が変化する地点では必要になる場合が有ります。
多くの場合、材の重さでメインロープが下がるので、下引きマッシュプーリーが不要になります。
3.曲進用マッシュプーリー
曲進する際に使用するマッシュプーリー。鉛直力
と水平力を同時に受け持ちます。
写真下側は、ループとなったメインロープの内、
搬器の付いた下側のロープを曲進させるものです。
写真上側のロープ上側用は単純な固定滑車です。
両滑車とも、水平位置を固定するため、2本の立木から支持を受けます。
立木と曲進用マッシュプーリーとの距離が1m以下の場合には、1本の立木からの支持で充分です。
また、曲進用マッシュプーリーの内、下側用の高さは、1.2m以上が常に維持されるようにしないと、
搬器が通過できない場合があります(トラブル防止、曲進用マッシュプーリー、参照)。