基本機材配置 その1(フルスペック仕様)

 マッシュプーリー木材搬出システムは、主に「マッシュプーリー」「可逆駆動装置」「メインロープ」「搬器」「末端滑車」「ハンドウインチ、チルホール」「バネ秤」などから成ります。下は基本となる機材配置です。

曲進する場合には、「曲進用マッシュプーリー」でメインロープを横方向に引張り、メインロープを曲進させ

ます。

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 基本機材配置 その2(マッシュキャップ仕様)

 マッシュプーリーを使わないと材の頭が上がらないため、着脱容易な専用キャップ(マッシュキャップ)を材の頭に付けます。最も単純な機材構成ですが、設置が簡単、機材購入費用も低減されます。

 可逆駆動装置を利用しているので、次の利点は維持されます。

 ① キャップが自動返送される。

 ② 下げ荷をしてもエンジンブレーキで制動される。

 ③ 効率的な搬送スピードが維持される。

 ④ 直進のみの場合には小型搬器を用い、上側のメインロープからも揚力を得ることができる。

 ⑤ 小型搬器を中型搬器に取り換えれば曲進もでき、長距離搬送が可能になる。

   この時、曲進用マッシュプーリーを利用する。

  問題が発生すると考えられるのは、斜面を斜めに搬出する場合です。材が傾斜方向に転がり、ライン近傍の

立ち木に引掛ってしまいます。その場合には、マッシュプーリーを途中に入れて、メインロープを支持する必要

があります。または、間伐材を並べ、横流れ防止用のガイドレールとします。

 マッシュキャップ仕様の方が利点が多いので、現在では、このシステムをお勧めしています。

  尚、専用キャップの装着は、材の頭を簡単に上げる方法(動画マニュアル、重い木材へのロープ掛け、参照)を用いると簡単です。Topics(キャップと可逆駆動装置のみによる搬出)に動画が掲載されています。

 

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基本機材配置 その3(張力設定位置の変更)

 メインロープを張るために、末端のチルホールで張力を与えますが、メインロープが漸次伸びるので、

チルホールの張力を随時与え直す必要があります。

 このため、チルホールが山の上方に位置する場合、度々、斜面を登らなければならなくなってしまします。

これは大変な苦労なので、次の図のように、チルホールの位置を変更することが提案されます。

 末端滑車とチルホールの間に別ロープ(黄色で示す)を加え、一般固定滑車で迂回させて、

チルホールの位置を、作業が楽な位置に変更します。一般固定滑車としては、おたふく滑車が推奨されます。

(変更距離が短い場合でも、おたふく滑車は、チルホールのワイヤーにも対応できます。)

尚、下図で、赤色線はメインロープ、青・緑色線はロープまたはスリングベルト、ワイヤー、黒丸●は立木です。

   また、別ロープを迂回させることにより、ロープの内角となる領域が発生しますので、

      注意が必要です(一般固定滑車周辺の内角域)。

注)メインロープが伸びることは、一見、不便なように思われますが、これにより安全が確保されています。

 つまり、トラブルが発生して、メインロープに過度の張力が発生した場合、メインロープの全長が伸び、

 駆動装置の駆動ドラムに巻付いているメインロープが緩むため、駆動ドラムが空回りして、メインロープの

 牽引が自動的に停止します。